フロムが解いた愛情表現“四つの車輪”

愛し合う関係って一時的なものぢゃなくって、「愛情と心のエネルギーで続いてく関係」 なんぢゃないかニャ? 続けていく上で大きな要素になるものが四つあるんだワン。                               

 

「配 慮」

(思いやり)

愛する人の生命と成長に関心を持ち積極的にかかわるコト。

愛の本質は、愛する人のために“働きかけ”何かを“育てる”コト。

愛する人への思いやりは、形で示されるものなのです。

 

「責 任」

義務感とかぢゃなく、自発的に相手のニーズに応えるコト。

責任(responsibility)とは、文字通り応答(response)する能力(ability)なのです。

 

「尊 敬」

恐れでも畏怖でもなく、愛する人をあるがままに見て受け入れるコト。

相手の人格と、その人の特異な個性(考えや心情)を理解し尊重するコト。

 

「理 解」

人を尊敬するって、その相手を理解するコトなしぢゃ不可能なのです。

また、その人への配慮と責任も相手に対して「関心を持ちたい」「配慮したい」と願う気持ちがなければ、ホントの理解にはならないし、愛する人の周辺を理解するだけでなく、その人の内側に目を向けるコトで初めてホントの理解ができるのです。

つまり、愛とは相手への「積極的浸入」なのです。

 

相手の魅力に魅せられ、何かを得たいという思いは“情念”となって心の中で発火し、精神的エネルギーとなり、相手とのかかわりを求める恋心となる。

この内に燃えるエネルギー(恋心)を、車を走らせるガソリンに例えるなら車体には四本の車輪が必要となります。そうして目的地に向かって走らせながら育てて行くものこそが“愛”なのです